「鍛冶屋の歌を教えているんですが、子どもたちに歌詞のイメージがわかないので、仕事場を見せてください」
某保育園より依頼がありました。
年長さん23名、鍛冶屋の見学にご来店。
四代目、農業大学生や、刃研ぎ講習の講師はやったことありますが、保育園児は初めての経験。
はたして子どもたちは興味を持ってくれるかしら、飽きて泣いたりしないかしら、店内や仕事場には切れ物ばかり、怪我でもされたら・・・と初めてのことで不安が募ります。
午前10時、23名の可愛い園児が3人の先生に引率されてご来店。
店内の商品説明。
鍬や、鎌、刈込鋏、包丁の説明に
「おじいちゃんが使ってる!」
「それ、そば切るやつでしょ」
「園でも使ってるよ」
場所を移して鍛冶屋の仕事場へ。
火造りや、グラインダーを使っての実演に、子どもたちは目を丸くして興味津々。
飽きることなく、熱心に、一時間の研修?が終了しました。
帰りは全員トイレ済ませて、バスに乗って、園まで一時間の帰路につきました。
以下、ウィキペディアより引用
※昭和30年代頃から農林業が機械化するにつれ野道具の需要が激減し、野鍛冶は成り立たなくなって次第に各地の農村から消えていく。鍛冶屋が作業場で槌音を立てて働く光景が、児童には想像が難しくなった昭和52年には文部省の小学校学習指導要領の共通教材から削除された。以後、教科書出版社の音楽教科書から消えはじめ、昭和60年にはすべての教科書から完全に消滅した。
町の鍛冶屋は非常に少なくなっているが日本各地に残っており、地元の農家も支えている。
戦後の昭和22年には文語調が子供には難しいとの理由から、題名が「村のかじや」と平仮名表記にされるとともに、「刃物」が「鋤鍬(すきくわ)」と変更されるなどさらに手が加えられた。